枕と寝具と寝ぞうの話

「今の枕があっていない気がするのです。」「通販の宣伝でやっているマットを買おうか迷っているのですが…。」

整体をしていると良く聞かれる質問です。枕やマットが合っていないから、首や腰を痛めてしまったのではないのでしょうか？ということも含めた質問を受けます。結論から申し上げますと、いま使っている寝具で大丈夫です。

枕やマットを変えたから身体が良くなった。という声はほとんど聞いたことがありません。高いマットや枕に替えた後にそのことをときどき聞きます。確かにいい寝具は寝心地が良くてしっくりきます。

腰が痛い、肩こりなどが良くなることがないようです。大事な点は、枕や寝具には首や腰などのお身体まで良くする働きはないということです。

整体で体を整えることで、寝やすくなります。寝ている姿勢も力を抜くことが出来、ゆがみがなくなるからです。良く横向けでしか寝られない、仰向けで寝ないといけない。などおっしゃる方がいますが、本当は寝返りを自由にうつのが理想です。

同じ格好で寝ていると、身体のある部分だけ圧迫されます。その部分だけでなく、そこにある血管の先の組織の血行が悪く成ってしまいます。これでは、せっかく寝て休んで身体を回復させるという本来の目的が果たせません。無意識に寝返りをうつことで日中の活動での癖や作ってしまったゆがみなどを解消することが出来ます。

整体でからだが整い、いろいろな格好で寝られるようになった方はあまり枕や寝具に対して心地悪さは感じなくなるようです。つまり、今まで使っていたもので満足できるようになります。中には枕がなくても寝られるようになった。という方もいらっしゃいます。ふとんや枕にはあまりこだわらなくてもいいと私は考えています。